クセ強はリバーサイド
舞台は北区天神橋一丁目。ご覧の大川を北へ渡った一角です。川沿いには植栽が並び、春になれば桜並木がお楽しみいただけます。
対岸の中之島に上陸すると、バラ園や大阪市中央公会堂など、色彩や歴史が感じられる景観もご堪能いただけるでしょう。ちなみに中之島を挟んだ対岸は天満橋エリアです。
そんな落ち着いた住環境を覆すかのごとく、とある一室が現れました。
ソレがコレです。
奥から女将が出てくるビジュアルですよねコレ。土間に石畳敷かれてますし。木の格子戸も見えますし。さてはココって大江戸温泉物語?または和食さとですか?天ぷら御膳とか頼める?
玄関にオレンジの和紙が使用された一般住宅は、いまだかつて見たことがなかったです。きっと大阪市中央公会堂にインスパイアされたに違いありません。
※参考:大阪市中央公会堂HP
角を曲がっても、やっぱりオレンジ。左手には小ぶりなシューズボックスがございますので、お履物はこちらでお脱ぎください。と心の中の女将が申しております。
そんな当物件は58㎡の3DK。しかも最上階ワンフロア一戸の特別仕様。独特な世界観は廊下だけではなく、
トイレもご覧の有様でございます。腰壁は竹でも壁紙でもない材質不明のナニかでした。触るとザラザラしています。
便座は温かくウォシュレットもついていますが、落ち着いて用を足せるかどうかは別問題なんじゃないかな。
隣り合う和室
続いては和室へ。左手の4帖和室は非常に細長い形状のため、正直用途はかなり限られます。百人一首や書き初めなどにはもってこいなのですが。
対して右手は8帖洋室と少々広め。足して2で割って欲しかった。むしろ12帖の和室にして欲しかったものです。
部屋の内装もさることながら、当物件においては生活動線もかなりユニーク。右手の障子にご注目ください。
和室を介した家事スペース
すると、収納たっぷりのキッチンが現れたではありませんか。そう、キッチンや水回りなどの家事スペースは、和室をスルーしなければ辿りつけません。
キッチンのスペックは、HIヒーター3口に魚焼きグリル。奥にはレンジや炊飯器など置ける棚まで備わっています。
先述の通り、キッチンの向かいには水回りがスタンバイ。右から、洗面台・浴室・洗濯機置場です。
私がここで暮らすなら、8帖和室はちゃぶ台やテレビを置いたダイニング・キッチン、4帖和室は書斎・ワークスペース、後に紹介する12帖洋室にはベッドとソファを置くと思います。洋室はあえて間接照明のみにして、寝る前のリラックススペースにしようかと。
和室をリビングにしたのは、畳の調湿作用により夏をサラリと過ごせますし、冬はこたつを置いて暖をとることもできるからです。
水回りからは浴室を抜粋。なぜかすでにビショビショだったのですが、お客様のなかに湯上がりの方はいませんか?
浴室には追い焚きが完備されていました。浴室乾燥機のボタンもあったものの、ここには見当たりません。いったいどこにあるかというと、浴室の窓の向こう。
インナーバルコニーです。
窓を開けると外気も取り込めますし、お天気を気にせず洗濯物が干せるなんて有り難いではありませんか。皆さま風呂からの出入りを心配しているでしょうが、和室側に開き戸がついていますのでご安心くださいませ。
洋室は眺望をお楽しみください
洋室には大型のクローゼットが待機。和室にも心ばかりの物入れはありますが、この洋室が9割の収納を担います。
12帖もの広さのおかげで、例えキングベッドを置いたとて少しの圧迫感もないでしょう。
採光面は堂々の南向き。引き締まった色の床には、ありたっけの日光が反射しています。あの窓際にはカウンターテーブルを置きたいですね。
外は奇跡的なヌケ感。奥には大川が見え、右手のビルの合間からは天神橋がチラリと顔を覗かせています。雲ひとつない快晴の日には、どこまでも続く青空が楽しめるに違いありません。
では、おさらい。北区天神橋一丁目から登場した58㎡の3DKは、大阪メトロ谷町線・堺筋線『南森町駅』徒歩7分。京阪本線『天満橋駅』も徒歩10分、梅田や淀屋橋までも自転車圏内の好立地です。
諸費用は礼金1ヶ月の月額13万円ぴったり。
恵まれた住環境が吹き飛ぶほどの個性が詰まった物件は、最上階ワンフロア一戸とまるでオーナーズルームのような仕様。お問い合わせは渋井不動産まで。
【良かった点】
◎アクセス抜群、落ち着いた周辺環境
◎最上階ワンフロア一戸
◎他にはない独創的な内装
◎充実の設備
【気になった点】
△間取りの汎用性