本日、渋井不動産は弁天町にいる。
紙面上の情報だけではなんてこと無さそうな物件でも、いざ蓋を開けてみれば「あぁ、なんて素敵な物件なんだ…」と感慨にひたることは決して珍しいことでは無い。立地と設備でこだわっていた方も渋いポイント、通称シブイントにその感性がビンビンに反応してしまうことは日常茶飯事なのである。
物件探しはタイミングや時期では無い。そう、探し方と部屋に出会った時の感動である。
こちらが本日のシブイント多数のお部屋。入ってすぐに「弁天町まで来てよかった」と感じたし、後ほど改めて紹介するが「木のヌクモリティ」が半端じゃない室内のせいで、
ここは森か?
と思うほど木材の香りがプンプンなのである。
しかもこの扉がめちゃめちゃ渋いのである。
ホームセンターに売っていそうなトタン板とアルミのサッシを組み合わせたナイスアイディアな室内設備。しかもココだけでは無く、この部屋の様々な場所にこのトタンサッシが採用されている。
しっかりと空間を仕切っていながらも、トタンの透け感を利用して圧迫感のない演出。
そしてシブイントがココにも。
「ただ溶接しただけ。コーティング?いらねぇ。」
とい言わんばかりのハシゴである。シャビーな雰囲気が出てるハシゴは、大正のシャークアタックさんにでも行かないと手に入らないと思う。もしくは自分で溶接するか、ですね。
ハシゴを登るとミニロフトに到着。ミニと付くだけあって本当に小さなロフトです。
ちょっと大きめのぬいぐるみを並べるくらいしか使い道がないかもしれません。しかし私はぬいぐるみ置きくらいしか思いつきませんでしたが、アナタのアイディア次第で素晴らしい空間になるかもしれません。
お任せします。
そしてこの写真を御覧ください。
決してこのインターフォンに注目したいわけではありません。いや、確かにこのインターフォンも最新式を導入しているので、普通の物件紹介なら注目するんですが、私が伝えたいのはその奥。
そう、この壁です。
冒頭に森かと錯覚するくらいの木のオイニーと表現しましたが、その根源はこの壁です。全面生の木で壁と天井を覆い尽くし、木のヌクモリティどころか、森の優しさそのものがこの部屋にはあるのです。
そして最後に天井の「X」を紹介しましょう。
木のぬくもりを存分に活かしておきながら、一番目立つ鉄骨を赤で染めるセンス。ただものじゃないですね、このリノベーション。
しかしながらしかしながら不思議と調和が取れている。コレがまた素晴らしい。