築港の単身1LDK
『本町駅』から大阪メトロ中央線で10分、『大阪港駅』へやってきました。天保山や海遊館の最寄り駅と言えば、だいたいの位置が分かるでしょうか。
目指すは駅を降りた西側。並木が美しい築港南公園の近くにございます。公園の先には港住吉神社もあり、お散歩コースの締めにひと祈りすることも可能です。
そんな神頼みポジションよりご紹介するのは、築年数不明(約40年越え)の集合住宅をリノベーションしたお部屋。ふわっとした築年数にも関わらずどこか親近感が湧くのは、小学生の頃よく遊んだアパートに似ているからかもしれません。
築年数不明ですから、オートロックやエレベーターなんて概念は捨てましょう。潔く階段で4階へ。
玄関抜けるとニューヨーク
ほどよい疲労感に見舞われつつ玄関扉を開けると、外観には似つかない別世界が現れました。国境の長いトンネルを抜けると雪国であった川端康成くらいの衝撃です。
生活感が染み込んだアパートは、リノベーションにより無機質な空間へとリボーン。これほどの輪廻転生を目の当たりにすると、釈迦もマジデジマくらい唱えるでしょうに。
床は打ちっぱなしコンクリート、壁や天井は塗装仕上げ。開口いっぱいの採光が差し込む窓際には、公園の植栽が映り込みます。
そんなことよりコレ。
ニューヨークですか。マンハッタンですか。アクセントクロスなんて控えめなもんじゃないですよねコレ。
よく見ると床に間接照明まで仕込まれていますし。間接的に照らさんでも十分視界に飛び込んでくるよって話です。
そして、大都市の裏側には4帖の洋室がスタンバイ。一人暮らしであれば、十分な寝室スペースになるでしょう。オープンクローゼットも開放感があっていいですね。
なお、ここの壁もアクセント入り。マンハッタンポーテージですか。ショルダーバッグですか。
では気を取り直して、各設備をご紹介していきます。まずはガス2口のキッチンから。
生活感の無いこの部屋で自炊するのか甚だ疑問ですが、きっとパスタくらいは作るでしょう。むしろパスタしか似合いません。アーリオオーリオとかどうですか。
ちなみに、シンク下に収納なんてものは皆無です。清々しいほどデザインに全振りされています。
バルコニーは南西向き。サイズ感は物足りないかもしれませんが、日当たりに関しては心配ご無用。
バスルームは非常にこぢんまりとしております。洗面台も同じく”コロン”とした逸品。必要最低限の役割と捉えていただければ幸いです。
港区築港一丁目から登場した30㎡の1LDKは、大阪メトロ中央線『大阪港駅』徒歩4分。本町や森ノ宮まで電車1本で行ける穴場の立地です。
諸費用は、礼金1ヶ月の月額6.8万円。
市内中心部からは少し外れますが、この賃料でこの内装・広さ・駅チカが手に入るなら十分なコストパフォーマンスでしょう。お問い合わせは渋井不動産まで、お早めに。
【良かった点】
◎駅チカ、緑の多いパークビュー
◎内装・広さに対してお手頃な賃料
◎抜群の日当たり
【気になった点】
△階段4階
△主張強めのニューヨーク