北堀江のビルの屋上に住む、5万ちょい。

ストレッチから

ここ最近、北堀江の階段という階段を登っている気がする渋井不動産だ。

「平成ももう終わるというのに、なぜこんなにもふくらはぎを痛めつけなければいけないんだ。」と、自分からチクフル物件に赴いたのに、八つ当たりをしてしまいそうになる。

どれぐらい痛めつけるのかというと、このまま５階まで登るのだ。

そして５階、何かがおかしい。これって普通、屋上に出る扉じゃないのか。

いや、よく見るとドアノブのところにブザーがあり、小さい貼り紙に「ご用の方はブザー押してください」と書いてある。

果たして本当にこの先に家があるのか、アマゾンの配達員が固唾を飲む。

あった。さっきの扉よりもさらに家感のある玄関が顔を出した。

なんとも頼りなさ気な扉だが、ご安心を。上下二口の鍵は両方ウェーブキーを採用している。

※ウェーブキーとは…耐ピッキング性能が高く、複製の難しい鍵のこと。９０年代後半から出現した乗用車用の鍵。住宅に使われるのは、稀有。

そして室内は驚きのクオリティで待ち構えていた。

６帖のワンルームなのだが、それ史上トップクラスに入ってくるであろう渋い内装。ダークブラウンのフローリングとその上空を走るスポットライトレール、どこを見ても男心をくすぐる。

この造り込まれた収納棚も良い。

１５㎡と狭い室内を存分に広く使うため天井まで高さを伸ばし、収納力をアップ。注意する点は、テレビは棚中心のサイズを選ぶこと。

そして力の入れ具合はキッチンにも及んでいる。

ＩＨ３口でグリル付きのシステムキッチンを導入。買い物が億劫になるほどの階段があるので、そもそもここの住人は料理をしないだろうし、ホームパーティを開けるほどの広さもない。ただ設備としてあるにはあるので、やる気が出たときに活用してほしい。

そして居住空間を極力広く残しておくため、このあたりの水回りは三点セットとなっている。

ただ、よく見る三点ユニットバスよりちょっと力を入れており、鏡は壁一面に及ぶワイドタイプ。

トイレはウォシュレット付き。

濡れると故障の原因になるので、入浴の際はしっかりカーテンを閉めていただきたい。

さて、帰ろうかと思ったところで、ＤＡＩＫＩＮのエアコンが語りかけてきた。

『私はエアコン。この部屋の空調を司る者です。あなたはもう帰ろうとしていますが、まだ見るべき場所が残っています。早く外に出て、その目で確かめるでやんす。』

語尾が急に胡散臭くなったが、ＤＡＩＫＩＮのエアコンがそう言うのであれば仕方がない。外に出て確かめてみる。

なんとルーフバルコニーがあった。

室内とタメを張るほどの広さがあるルーフバルコニー。ご覧のように日当たりもバツグンなので、ガーデニングには最高である。日サロに行かなくてもこんがり焼けそうだ。

北堀江の日差しを存分に受ける部屋。

部屋は狭くとも、専用のルーフバルコニーが利用でき、何より室内の設備も充実している。賃料も込５.４万円と非常にリーズナブルな価格となっているので、セカンドハウスの選択肢も出てきたのではないだろうか。

階段５階、そこまで足を伸ばす価値がこの部屋にはある。

お問い合わせは、渋井不動産まで。