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Window with diamond-pattern safety mesh looking out over a rooftop and distant apartment buildings in daylight outside.
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ほぼ堀江のリバービュー

City river with bridges and a cluster of modern buildings along the waterfront under a blue sky with scattered clouds

ここは浪速区幸町のとあるリバーサイド。阪神線・千日前線『桜川駅』徒歩5分のレトロビルにやってきました。

目の前を流れる道頓堀川は、水の都・大阪でもひときわ水質が気になる色をしていますね。阪神タイガースが優勝するたびに知名度をあげる川でもありますが、近年は阪神が強すぎて、惰性で飛び込まれているような雰囲気さえ漂っています。

View through a window with a diamond-pattern security grid, showing an urban canal and city buildings beyond.

とはいえ、日常の景色に”川”がプラスされるだけで、途端に情緒を感じるのは私だけでしょうか。清少納言が「春はあけぼの(春は明け方が良い)」と推すならば、私からは「川は黄昏(川は夕暮れが良い)」を提唱したいです。清少納言に対抗するために、真上のお部屋の写真まで使用させていただきました。

清少納言⋯「枕草子」という大ベストセラーを平安の世に放った作家、歌人。”清”は家系、”少納言”は役職の意。当時の宮廷で働く女性は、親兄弟など男性親族の官職にちなんだ”通称”で呼ばれるのが一般的だったため、「清原家の、少納言に縁がある人」ということで清少納言になったとか。なんか思ってたのと違う。

リノベーション済み1LDK

Modern open-plan kitchen with light wood cabinets, stainless stove, and large window letting in natural light.

というわけで本日は、そんな雅なリバービューを臨む1LDKをご紹介いたします。上記でご覧いただいた景色は、左手のキッチンの窓からの画角。皿を洗うとき、野菜を切るとき、不意に襲いかかるエモーショナルにご注意ください。

つい先ほどまで平安時代の話をしていたなんて信じられないほど令和な面構えをした室内は、先日リフォームが終わったばかり。床やクロス、建具、ガス3口のキッチンが新調されており、いとおかしな仕上がりです。

Empty, modern room with wood-look flooring, white walls, and a window at the far end showing city buildings

12帖LDKのお隣には6帖の洋室。リビング・洋室ともに南向きの採光なので、晴れた暁には日当たりが期待できそう。

残置物の照明器具を見て、ラタン(籐)って平安にもあったのかしら⋯と思いを馳せたものの、日本にラタン家具が到来したのは幕末ですって。軽い気持ちで清少納言を登場させたことで、なんとか平安に結びつけようと、様々な歴史が紐解かれています。

Empty room with wood‑tone flooring, white walls, and a large dark wood closet; doorway to the kitchen visible on the right.
Double-door empty closet with a white shelf and metal hanging rod, wood-toned doors open to reveal a small wardrobe space.

くるりと振り返ると、クローゼットが登場。横幅だけ見れば単身用のソレですが、奥行きは”二人暮らしも歓迎するゾ“という心意気が感じられますね。奥にシーズンオフの服、真ん中にパートナーに内密で買った服、手前にオンシーズンの服と、長篠の戦いスタイルでお収めください。

長篠の戦い⋯織田信長・徳川家康の連合軍と、武田勝頼が率いる武田軍が激突した有名な合戦。”3列の兵士が順番に射撃を繰り返した”という鉄砲三段撃ちが有名だが、近年の歴史研究では創作だという説が濃厚になっている。いい国作ろう鎌倉幕府も変更されちゃったし、わたしたちが習ってきた日本史はもう何も信じられない。

必要最低限な水回り

Narrow bathroom with a white toilet, bidet controls on the left, and a tiled accent wall behind; a toilet paper holder is on the right wall.

水回りは必要最低限。それでも、平安時代の者が見れば「あなや!」と言うに違いない高年式のものが揃っています。

あなや⋯現代語の「うわっ!」「きゃー!」「大変だ!」に近い、突発的な驚きや恐怖を表す言葉。厠(かわや)から水が出るなんて、あなや以外のなにものでもない。

Small white bathroom with wall-mounted sink, mirror, towel bar, and bathtub; ceiling vent visible above.

お風呂は洗面台と同一空間。この手の風呂でシャワーまわりにグレージュがあしらわれているなんて、「あはれ!」の一言に尽きるのではないでしょうか。二人暮らしならより一層この手の風呂は敬遠されるものの、片方が風呂に入っている時は洗面台で歯を磨けば良い、という解決策も記載しておきます。

あはれ⋯現代語の「おぉ……!」「なんと……!」という、しみじみとした、あるいは大きな驚きを表す言葉。「現代ではこの灰色なるもので湯浴みをするのですか?」という戸惑いを表す際にピッタリな万能フレーズ。

View from a window with a diamond-pattern security grille overlooking a river and city buildings, including a tall residential tower and beige apartment blocks across the water.

歴史の知識が深まったところで、曇天のリバービューを見ながらおさらいです。浪速区幸町より登場した43㎡の1LDKは、阪神電鉄なんば線・大阪メトロ千日前線『桜川駅』徒歩5分“ほぼ堀江”でお馴染みの住みよいエリアでございます。

諸費用は、敷金なし・礼金10万円の賃料共益費込み8.8万円。一見すると安い!と言いたいところですが、ここから水道代(定額制)や保証会社更新料(月割)なども足すと、月額9.3万円ほど。それでも、ほぼ堀江で10万円以下の二人暮らしが叶うのですから、コスパ良しと言えるでしょう。

リフォームが完了した川沿い1LDKで、心動かされる毎日を。まずは現地でこの情緒をご堪能ください。

以上、渋井不動産でした。

property hunt by TOMO


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  • 春はあけぼの、川は黄昏。お手ごろ二人暮らしの1LDK、堀江向かいの幸町にて。
  • 浪速区

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