福島5.2万円の2DKは梅田も徒歩圏内。うずらの卵を添えて。

福島のお手頃2DK

福島といえば『大阪駅』から1駅のエリア。お天気が良い日には、ちょっと歩いて行っちゃおうかな、なんて思いがちな立地です。地獄を見るため、今の時期は電車かタクシーをお勧めします。

JR環状線・東西線・阪神本線の3路線が集まり、各方面へのアクセスも上々。駅前こそお店が密集する繁華街になるものの、5分ほど歩けばたちまち住宅街へと突入します。

ちなみに、お店が密集する駅前はこんな感じ。乱雑に入り組む看板たちを見ると、福島がちょい呑み天国と言われる所以も分かる気がしますね。

ご覧の「浄正新道」はJR福島駅と新福島駅の間にあり、都そばや燃えよ麺助、海老バルなどが並ぶ飲み屋街。特にメディアでも話題の「大洋軒」は、名物のどデカイ唐揚げなどボリューム満点のメニューが味わえる人気店です。

本日は、そんな安くて美味しいお店がひしめくグルメ激戦区で、安くて広めの2DKをご紹介しましょう。

物件は1971年築の鉄骨造5階建て。お部屋は最上階の5階。

エレベーターは2階から乗るパターンです。この階段を見て嫌な予感（階段5階）がした方も、まずはご安心くださいませ。

ところで、皆さまは渋井不動産の旧コンテンツに「卵井不動産」というものがあったことをご存知でしょうか。これは「エッグい不動産」と読みまして、希少価値が高く少し（場合によってはかなり）エグめの物件を指します。

例えば、夏場は死を覚悟するほど灼熱の屋上ペントハウスや、とにかく壁紙に癖がある（一面花柄の壁紙に覆われ、悪夢の間とも言わしめた）戸建てなど、そのエグさは十部屋十色。

それらに比べると当物件の卵要素は可愛いものですが、うずらくらいのテンションでご紹介せねばならぬ点がございます。というわけで、とにかくご覧いただきましょう。

開けるじゃん

閉めるじゃん

開けるじゃん

まさかの手動じゃん

時代は令和。カギをかざして稼働するオートロック式のエレベーターも普及する中、己の手で戸を開閉するという時代に逆行した反骨精神。夜の校舎窓ガラス壊してまわった尾崎豊も、「ここは順応しとこ」と言うはず。

なんなら停止階は2階と4階のみですので、階段・エレベーター・階段という3ステップを踏むことになります。うんざりしそうな気持ちを吹き飛ばすためにも、ここはホップ・ステップ・ジャンプ方式と名付けますね。

動線のうずら要素に対し、お部屋は小綺麗にリフォームされた2DKでございました。

玄関入って右手にはお立ち台のような洗濯パンが鎮座し、左手は水回りへの扉が並びます。

ダイニングキッチンは5.5帖で、4人掛けのテーブルも十分配置できる広さ。コンロは自主設置タイプです。

すべすべと輝く床により、室内の年季はすっかり打ち消された様子。よく見ると、建具なども入れ替えられていますね。

キッチン横の折り戸はバスルーム。やや正方形のタイトな浴槽を見るに、追い焚きや浴室乾燥は期待できません。

トイレもただただ綺麗。ウォシュレットが無くとも、ただただ綺麗という1点のみであなたを魅了します。

なお、洗面台は無いのであしからず。独立してる・してないを論じるまでもなく、「存在しない」のです。

寝室スペースは、6帖と4.5帖の和室。いっそのこと、間を仕切る扉を外して10.5帖の和室にしてしまっても良さそう。

収納は押入れ一択です。右手の押入れは奥の収納とひと繋ぎになっているため、ちょっとくらい長めの棒でも楽々収めてくれるでしょう。

ちなみに、当物件にはバルコニーがございません。にも関わらず、窓の外はお向かいさんのバルコニーです。隣の芝が3割増しで青く見える時は、お手頃な賃料を思い出して心を沈めてくださいませ。

なお、空調はウィンドウクーラー2基が担います。よくよく考えるとキッチンにエアコンが無いのは致命的ですが、令和ともなると扇風機やサーキュレーターなど涼をとる方法は他にもあるはずです。

では、おさらい。福島区福島より登場した33㎡の2DKは、JR環状線『福島駅』徒歩5分。東西線や阪神線のほか、『大阪駅』も10分ほどと各方面へのアクセスは良好です。

諸費用は、礼金5万円の月額5.2万円。

手動のエレベーターなど少しのエグさはあるものの、この立地でこの広さ、この賃料で住める物件は多くの方が求める一室。お問い合わせはお早めに、渋井不動産まで。

【良かった点】
◎福島駅前の利便性、大阪駅も徒歩圏内
◎年季を打ち消すリノベーション
◎立地・広さに対してお手頃な賃料

【気になった点】
△手動のエレベーター
△空調問題
△バルコニー、洗面台無し