桜川ってどんなとこ？
阪神なんば線『桜川駅』の4番出入口をあがると、1階にコーヒー屋さんが入った新桜川ビルが現れます。
築60年を超えるそのビルは、下層階に事務所や店舗、上層階に賃貸住居を配置した併存住宅。個性豊かなテナント陣はもちろん、建物自体の魅力にも吸い寄せられてしまうようなレトロビルディングです。
象徴的な扇形は、まるで阪神高速のカーブと共鳴するようなうねり。古き良き建物の大枠を残したまま現代のニーズや生活様式にフル改装され、リノベーション・オブ・ザ・イヤー2017総合グランプリを受賞した建物でもあります。
そんな名作レトロビルを筆頭に、着々と変化しつつある桜川の街並み。堀江・難波に近い立地も後押しとなり、近年では若年層の住民もぐんと増えております。
冒頭にこのビルについて触れたのは、今まで桜川に立ち寄ったことのない方がわざわざ足を運びたくなるような建物だからです。
今回はそんなビルと同じく、今まで桜川に縁がなかった方でもわざわざ住みたくなるお部屋をご紹介します。
所在地は浪速区桜川四丁目。桜川駅から西へ徒歩7分、大正エリアの手前に位置します。
駅前とは打って変わり、工場や倉庫が多いこの辺りは、正直明るい雰囲気とは言えません。街灯が少ないのもありますが、街自体がひっそりと息を潜めているような印象を受けるのです。
しかしながら、マンション周辺には幼稚園や公園もありますし、千日前通りまで出てしまえば人通りや車通りも一気に増えます。街灯のある道を選び、歩きスマホなど注意力散漫にならぬようにだけ気をつけましょう。
マンション入り口はオートロック完備。ロックとポップを兼ね揃えた門構えでございます。
お部屋は最上階の6階。エレベーターに乗ってビュンとまいりましょう。
祈りたくなる天窓
玄関ドアを開けると、すでに部屋の全貌が見て取れます。ブラウンで調和された内装に、この距離からでも分かる日当りの良さ。
「またメゾネットか」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。「階段は見飽きた」そんなお気持ちもお察しします。
しかし、天窓が主役の部屋ならば、そんな声も吹き飛ばせるのではないでしょうか。
見上げる角度によって、様々な景色を切り取ってくれる天窓。視界を遮る建物もないので、青空から夕焼けまで移り変わる空をお楽しみいただけます。
金色に輝く雲なんて見えた日には、うっかり祈りそうになるほどの神々しさ。
南向きの眺望はパークビュー。桜川でこんなにも緑あふれる眺望が望めるなんて、はっきり言って奇跡です。感謝の祈りを捧げましょう。
キッチンを含めたLDKは12帖の広さ。階段下に見える扉は、それぞれ和室と水回りに繋がっています。
こちら対面式のお台所。調理スペースやシンクは十分なゆとりが確保されており、コンロは自主設置タイプです。料理に対する情熱をコンロ数に反映していただければと思います。
水回りは築35年相応の見てくれをしていますね。と言っても、クリーニング前ということを少し考慮していただければ幸いです。
ちなみに、洗面とトイレは同一空間のアメリカンセパレート仕様。
4.5帖の和室には、南向きのバルコニーがスタンバイ。畳であろうと容赦のない日当りが差し込みます。
なお、当物件の収納は和室の押し入れのみです。物が多い方にとっては物足りない容量かもしれませんが、思い出してください。上階にも部屋があるということを。
屋根裏部屋あり
階段を上ると、4.5帖の洋室が現れました。こぢんまりとした部屋の半分は屋根の傾斜に侵食され、居室というより屋根裏部屋のような高揚感があります。
もちろん、人が立てるほどの高さは確保されており、作業部屋やアトリエ兼住居をお探しだった方にもオススメしたい間取りです。目を閉じると、ここにアートワークを立て掛けている画が容易に浮かんできましょう。
なお、ここを含め3つの居室には全てエアコン（性能保証なし）が設置済み。文明の利器が行き届いた屋根裏部屋になっております。
では、おさらい。浪速区桜川四丁目から登場した48㎡の2LDKは、大阪メトロ千日前線・阪神なんば線『桜川駅』徒歩7分。駅前にはレトロなビルや銭湯・サウナなどがあり、充実した桜川ライフがお楽しみいただけます。
諸費用は、礼金1ヶ月の月額9.5万円。
ひとクセある物件をお探しの二人暮らしや、自宅兼作業部屋をお探しの方は、ぜひとも一度ご内覧を。天窓が主役の屋根裏部屋付きメゾネット、お問い合わせは渋井不動産まで。
【良かった点】
◎最寄り駅周辺の利便性
◎天高々、日当り抜群の天窓
◎南向きのパークビュー
◎エアコン三台（性能保証なし）
【気になった点】
△物件周辺のひっそり感
△収納力
